二つの世界遺産 嚴島神社と原爆ドーム
広島県には二つの世界遺産、嚴島神社と原爆ドームがあります。
嚴島神社は瀬戸内海の島を背後にして、その入江の海のなかに木造建物が建ち並ぶ日本でも珍しい神社です。華やかで神秘的な建築や荘厳な神事は、古くから美術作品の題材になってきました。
一方、広島市中心部に位置する原爆ドームは、被爆の痕跡を視覚的に残した世界で唯一の建物です。被爆の惨状を伝えるため、あるいは平和への祈りを込めて、原爆ドームもまた美術作品の中に描かれてきました。
ここでは、江戸時代に制作された「厳島図屏風」や、平山郁夫の代表作「広島生変図」など、嚴島神社や原爆ドームが描かれた作品をご紹介します。