靉光展ワークショップ(このページ)

平成19年度特別展「生誕100年 靉光展」ワークショップ

豊かなことばで語る靉光展」
「かぶとむし」部分

  広島県立美術館は,「生誕100年 靉光展」の開催を記念して,児童・生徒のみなさんにもっと靉光(あいみつ)に親しんでもらおうと8月19日(日)8月26日(日)に,「ことばについて考える100人委員会」との共催事業として,ワークショップを行いました。靉光は,近代日本洋画を代表する画家のひとりで,北広島町(もとの千代田町)出身です。
 ワークショップでは,3~4人のグループに別れ,当館ボランティア・ガイドのサポートで,アートかるたで遊んだり(9:00~9:30),話し合いながらじっくりと作品を鑑賞したり
(10:00~11:00)した後,展覧会の作品の中から好きな作品をいくつか選び,自分たちだけの「あいみつ展」「あいみつ物語」を考え,ミニチュア展示室や絵本を作りました(11:00~12:00)。
 このワークショップには,36名の児童・生徒のみなさんが参加し,小学生,中学生,高校生が交流し,協力して,とても楽しい時間をすごしました。展覧会や物語作りでは,1時間あまりという短い時間でしたが,児童・生徒のみなさんの自由で豊かな想像力と集中力によって,奇想天外な物語やユニークな展覧会が生み出されました。靉光は「日本のシュルレアリスムを代表する画家」「抵抗の画家」と呼ばれ,近寄りがたく難解なイメージもありますが,今回の活動が,児童・生徒のみなさんにとって,広島の誇る郷土の画家・靉光との良い出会いの機会となったことを祈念します。

ぼくの・わたしの「あいみつ物語」を読む。 →ぼくの・わたしの「あいみつ展」を見る。

アートかるた
 
 靉光展に参加してよかったです。まったく知らない人と友達みたいになれたり,いろいろな絵を見れたり,展覧会を作ったりして,とても楽しかったです。他のグループの人達の作った靉光展や靉光物語も,おもしろかったし,すごかったです。また来たいです。(MSさん,小学5年生)

 私は,今回の靉光展ワークショップに参加して初めはあまり絵に興味がなくて,説明もただ聞くだけだったんですが,靉光のいろんな作品を見ていくうちに,初めと違ってだんだんと絵に興味がでてきました。自分達のグループで作った展覧会は,とても楽しく作ることができました。(OMさん,中学2年生)
作品鑑賞
いろいろなあいみつの作品をみて,あいみつのいろいろな気持ちがこもっているのがわかりました。これからは一つ一つの絵をしっかりみてみたいと思いました。(MRさん,小学4年生)
展覧会作り
展覧会作り
 最初は絵を見るだけかと思っていたけれど,実際は絵の物語を書いたりして,とても面白かったです。美術は難しいものかと思ったけれど,とても今日は楽しくやることができました。(FMさん,中学2年生)
 物語を作るのが楽しかった。発表するのは,少し嫌だった。みんあで協力して,作品を作れて良かった。いろんな作品を見れて良かった!! おもしろかった!! (KMさん,中学2年生)  中学校のおねえさんたちと兄とガイドさんと力を合わせててんらんかいを作ったときはすごくうれしかったです。本当に参加してよかったです。(YMさん,小学5年生)
物語作り  作品の解説がおもしろく興味深いもので,楽しかったです。本作りもとても楽しく,笑いながらできてすごく良かったです。こういった事は,普段なかなかやらない事なので,貴重な体験をありがとうございました。(OYさん,高校1年生) 物語作り
展覧会作り
  今日の工作はすごく楽しかったです。絵もびっくりするほどきれいでした。一番すごいなと思ったのは二重像です。細いふでで書いているとは思いませんでした。今日は楽しい1日になりました。(HHさん,小学3年生)
 私は靉光を初めて知りました。この靉光展で絵の書き方や色あいなどがよく分かりました。これからポスターなどを書くときにいかしてみたいです。(IMさん,小学5年生) 物語作り
 展覧会作り
 今日初めてワークショップに参加した。すごくおもしろいし,人の意見を聞くことでよりその絵への関心を深めることができた。また,機会があれば,参加しようと思う。(TNさん,高校1年生)
 自分たちで物語を作った時はかなり!!!楽しかったです。美術作品でこんなものを作れるとは思いませんでした。またこのようイベントがあればぜひ参加したいと思います!! 今日はありがとうございました。(OEさん,高校1年生)  靉光のことについて,いろいろ知ることができたので良かったです。チームになった子たちと,協力して靉光の展覧会を作ることができました。初体験のことが多かったので楽しかったです。(KHさん,中学1年生)
発表  私のはんは,初めて会ったにかかわらず,初めから仲が良く,気軽に話をできたり,とても楽しく,仲良くできたと思います。初めは中学生が多くて,心配だったけど,中学生の方々がリーダーシップをはっきしてくれて,なんだかほっとしました。ところどころ,笑わせてくれるみんなが大好きになりました☆ でも最後の発表は,やっぱりはずかしかったなぁー!(YYさん,小学6年生)  靉光のかいた絵を観るだけでなく,自分達の展覧会作りや物語作りの楽しさを味わうことができました。いつもは美術館で絵を観て帰るだけでしたが,それ以外の事ができて良かったです。今回こうして自分達で展覧会を作り,改めて美術館の運営の大変さを知りました。絵の配置一つとってもとても重要な事でした。(HMさん,中学3年生) 発表

「かぶとむし」部分
ぼくの・わたしの「あいみつ物語」
展示作品からいくつかの作品を選び,つなぎ合わせて,自由な発想で物語を考えました。 

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≪その1≫靉光とカープ ≪その2≫夏のおわり物語(短編集) ≪その3≫息子をさがせ 
≪その4≫
靉光の冒険(母の巻) ≪その5≫靉光的はじめてのおつかい


≪その1≫
靉光とカープ →物語目次へ

「靉光とカープ」表紙

 「畠山雅介氏の像」
 「父(石村初吉)の像」
 「編み物をする女」
   ある晴れた日の事,ふと目に入った新聞。いつもどおりにスポーツニュースのコーナーを見る。ふと,口からため息が出る。「今日もカープは負けか・・・」これで何回目の負けだろうか…。負けすぎにも程がある。まったく,どうしたものか。「赤ゴジラも赤ヘルもクソもないな。」高校野球の方が面白く感じてしまう。うむ。自分は負け組だ。
 ある晴れた日の事,ふとテレビを見ていると,カープvs巨人をやっていた。最後まで見て,最後に一言「またカープが負けたか」とこう言った。まいどの事ながら負けすぎだと思う。「私たちはカープを心から応援しているのに・・・!」次こそは勝ってほしいと思った。
 私はひそかにカープファンなのです!! 選手が好きなのではなく犬のミッキ‐くんが大好きです! ゆめはミッキ-くんの洋服を作って,ミッキ-くんにプレゼントすることです。そのゆめの洋服を何度もやりなおしてあんでいます。はやく自分がなっとくのいく服を作ってミッキ-くんにとどけに行きたいなぁ・・・。 それをきて勝ってほしい!!
 私は願う。カープが勝つことを。私自身が赤ゴジラになってやる。私自身が赤ヘルになってやる。カープが勝つ様に・・・。
 いつか魔法以上のキセキがおきる様に願うのだ・・・!!!
 きっと,不可能を可能にしてみせる。
 「キリスト(赤)」
イラスト イラスト

≪その2≫
夏のおわり物語(短編集) →物語目次へ
「夏のおわり物語」表紙
 「父の像」とイラスト
「花園の虫」
 「かぶとむし」とイラスト
「かぶとむし」 「父」
 父は,とてもやさしく,時どきおこります。やさしい時はいっしょに遊んだりします。でもおこっている時はとてもこわいのでびくびくします。でもそんなお父さんも心配する時があります。たとえば,帰るのがおそくなった時とかです。そういうお父さんはとてもいいです。

 「花園の虫」1942年頃
 靉光は30歳のころ,今から800年くらい前の中国の絵や,筆と墨で描かれた絵など,日本や中国の伝統的な絵から影響を受けた,静物画(果物,植物,昆虫,鳥など)をたくさん描きました。
 そんな靉光に描いてもらったカマキリは,心ぼそくなり,靉光を探す旅に出たのでした。ですが,靉光は絵の中のかまきりに気付かず,月日を送るのでした。

「集まった8匹のカブト虫」
 4匹vs4匹に分かれて行われるのは「賞品争奪相撲大会」。勝ったチームには豪華賞品,すいかが貰える争奪戦。どっちのチームも負けず劣らず押し合いへし合い,転がし合い,結局勝負は「引き分け」で皆で仲良く食べたらしい。
「夏のおわり物語」の1ページ
「鳥」


「鳥」1942年
 からまっている草から頭を出しているがいこつの鳥は,何かぐったりしているように見えます。
 それはずっと前に,大切な家族が交通事故で死んでしまったからでした。
 家族が死んだこの場所で,鳥は,骨になるまで悲しんでいるのでした。
「花園の虫」とイラスト

≪その3≫
息子をさがせ 
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「息子をさがせ」表紙
 「父の像」とイラスト
イラスト

「眼のある風景」

  「あっ! 息子がいない!!」
 お父さんは,朝起きてみると息子がいない事に気付きました。「昨日怒ったのがいけなかったのかなぁ・・・」お父さんは昨日の事を反省しました。そしてお父さんは息子に謝る為に息子を探す旅へ出ました。

 お父さんは町に行きました。しかし,どの人に聞いても息子の事はわかりませんでした。しかたなく,お父さんは次の町に行くことに決めました。「本当にアイツはどこへ行ったんだ!!」
「何だここは・・・。恐いよ。」
 お父さんは荒野へやって来ました。実は,顔にはよらずお父さんは怖がりなので,荒野も恐い様に見えるみたいです。
「ギャアアアア!!目玉がぁぁぁ!!」お父さんは荒野に目玉がある様に見えたらしく,怖がりのお父さんは泣きながら荒野から逃げました。
「編み物をする女」とイラスト
 「蝶」
 「自画像」とイラスト
イラスト
 次の町に行くと,そこは商店街でした。そこにある「たばこ屋」の娘さんに「息子を見なかったか?」と聞きました。すると「西の森の花園へ行きましたよ。」と言ったので,お父さんは西の森の花園へ向かいました。  ついに,花園の入口へつきました。怖がりのお父さんは,勇気をふりしぼって,花園の中へ入って行きました。すると・・・。  「お父さん!!どうしてここに?」息子はとても驚きました。「昨日は怒りすぎた。すまねぇ。」お父さんは謝りました。「いいよ。僕が勝手にお父さんの盆栽を投げたのが悪かったんだ。」息子も謝りました。
 そして二人は和解し,壊れた盆栽を仲良く直しました。
 

≪その4≫
靉光の冒険(母の巻) 
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「靉光の冒険」の表紙 「靉光の冒険」の1ページ 「眼のある風景」 「馬」
「かぶとむし」
「海」  靉光の母は長い間病に苦しめられてきました。ある日,靉光はこんなうわさを聞きました。「富北山をこえ,ずーっと東に進んで行くとどんな病気も治すきれいなユリがある。」これを聞いた靉光は,父初吉に相談し,一緒にいくことになりました。  冒険の途中でモンスターが出てきた。「せいなる剣」で次々とモンスターをたおし,いよいよ目的としていた「ユリの花」を手に入れるのも残りわずか。さばくの王ガクリアンをたおすために必要な樹木の神「カブト」を手に入れ,見事にガクリアンをたおした。次はいよいよ「ユリの花」  湖に向かうと中,やせ馬がたおれていた。靉光は心優しい人だったので,やせ馬を湖につれていき,水をのませることにした。湖はここから少し遠いが,湖からでもユリにたどりつけるので,道を変えた。
 湖があった。向こう岸には何もなかったので,そのまま通りすぎた。
 歩いていると鳥の頭のほねを見つけた。ほねの目があったところから,にらみつけられているように感じたので,目をそむけた。
 森の中に入った。ユリはこの森のどこかにあるというのみんなでユリをさがすことになった。

 いろいろな草花で見分けにくい中,奥の方でキラキラ光っているものがありました。靉光はかけよりました。「お~い!父さん!ユリだぁ。ユリがあったぞ!」と叫び,大喜びしました。ユリは黄色とオレンジ色でうわさどおり,みとれるほどきれいでした。

 靉光らはいそいで母のもとに帰り,ユリをすって薬をつくりました。すると,母の顔色はみるみるよくなり,起き上がることさえできなかった母は起き上がり,二人にお礼を言いました。靉光らは涙を流して喜びました。そして、三人は幸せに暮らしました。
「鳥」
「蝶」
「窓辺の花(百合)」
「編み物をする女」とイラスト

≪その5≫
靉光的はじめてのおつかい 
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「靉光的はじめてのおつかい」表紙
 「父の像」とイラスト
 「自画像」「海」とイラスト
 「窓辺の花」とイラスト
   「大変だ!!靉光っ!!」靉光Papaが叫びました。「どうしたの?Papa☆」「町中のカブトムシがいなくなっちまったんだ・・・靉光,隣町でカブトムシを買って来てくれるかなっ!?」「いいとも―!」靉光は家を飛び出しました。しかし,彼はまだ数々の困難が待ちうけていることに気付かなかったのです。  靉光くんが自分の町を出た瞬間,突然の大雨が襲ってきました。隣町に行くには,橋をわたらなければなりません。しかし,その橋がおしよせる波にのまれ,流されてしまいました。「しょうがない!!泳ぐか!!」靉光はメロスのごとく頑張って,あれくるう川を渡りきりました。  やっとのことで隣町に到着した靉光。しかし,川の流れとともに,何を買うか忘れ去ってしまったのです。「はて…何を買うんだったっけ…」その時,彼は花びんの百合を見かけました。「うん…この赤…もっと濁らせたらカブトムシ色なんじゃねっ!?そうか!カブトムシを買うんだった!」靉光は思い出したようです。よかったですね。
 「眼のある風景」とイラスト
 「キリスト(赤)」とイラスト
 「二重像」とイラスト
 「自画像」「コミサ」とイラスト
 カブトムシを思い出し無事に「ムシキング屋さん」に着きました。靉光はさっそく店長さんにカブトムシを3匹たのみました。がっ☆しかし…  「すいまてーん,ないんですぅぅぅぅぅ」と店長が言いました。  「どうしよう…」と靉光が困っていると「わしのをあげよう」と心優しいサイボーグのおじさんがカブトムシをくれたのです。「わぁい,ありがとう!」靉光は家に帰りました。  靉光が家に帰るとMamanは走って靉光のそばに来ました。「あぁ,靉光…!!よく無事だったわね・・・」靉光は平然と言いました。「大丈夫だよMaman!!僕は男なんだから,たくましいのさ!!」こうして町にカブトムシはもどり,平和に暮らしました。めでたし,めでたし。

「かぶとむし」部分
ぼくの・わたしの「あいみつ展」
何点かの展示作品を選んで展覧会を作り,展覧会のテーマを考えたり,作品の解説を書いたりしました。

≪あいみつ展 ≪あいみつ展 ≪あいみつ展 ≪あいみつ展 ≪あいみつ展 ≪作品解説のなかから…≫
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≪あいみつ展  ~あいみつのコミカルな絵を集めた展覧会≫ 
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ごあいさつ
 靉光(あいみつ)は幼い頃から絵が上手で「父の像」はあいみつが10才の時の作品です。その後あいみつは,大阪や東京に絵の勉強に行き,海外の影響を受けた作品も多数残しています。色々な雰囲気の絵があります。今回は,あいみつのコミカルな絵を集めてみました。
あいみつ展1 あいみつ展1 あいみつ展1 あいみつ展1

≪あいみつ展 2 ~たった1人のためのぜいたくな展覧会≫ 
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ていねいできれいな展覧会 ていねいに書いた作品で1人しか入れない。なぜかと言うとていねいできれいだから。「一人しか入れないニャー」
あいみつ展2 あいみつ展2 あいみつ展2
あいみつ展2

≪あいみつ展 3 大人も子どもも楽しめるわかりやすい展覧会≫ 
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ごあいさつ
 靉光は明治40年に北広島町に生まれました。靉光は画家としての名前で,本名は石村日郎と言います。子どものころから絵の才能を発揮し,10歳の時に父のすばらしい絵を描きあげました。靉光は他にもたくさんの有名な絵を後世に残しています。
あいみつ展3 あいみつ展3 あいみつ展3 あいみつ展3

≪あいみつ展 4 私たちが選んだあいみつの絵の展覧会≫ 
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 あいみつは,小学生のころから絵が大好きでした。これらの絵の中で一番さいしょに書いた絵は10さいのころの絵です。10さいのときに本当の父親の絵を書いたそうです。あいみつはあちこちで絵の勉強をしたそうです。このあいみつてんの絵は私たちが選んだ物です。
あいみつ展4 あいみつ展4 あいみつ展4
あいみつ展4

≪あいみつ展 5 美術館の中に木のある展覧会≫ 
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 美術館の中に木があったらいいのになぁと思って,こんな展覧会を作ってみました。
あいみつ展5
あいみつ展5
あいみつ展5 あいみつ展5

≪ぼくの・わたしの
「あいみつ展」での作品解説 のなかから…≫ 
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「父(石村初吉)の像」 「コミサ(洋傘による少女)」 「屋根の見える風景」 「編み物をする女」
「父の像」
 この作品は,あいみつが10歳の時に書いたあいみつのお父さんの絵です。お父さんと離れてくらしていたけれど,お父さんが大好きでした。

 あいみつが10才のころの父の肖像です。何かを言いたそうなふくざつな顔をしています。
「コミサ」
 コミサは靉光の妹の名前です。かさにもたれている妹を描いています。絵のうらにはお嫁入りが決まった妹の幸せをいのる作者の言葉が書かれています。

「屋根の見える風景」
 この絵は外国の画家ゴッホの作品から影響をうけ,何色もの色がぬりかさねられて,筆のうごきがよく見えて,とてもおもしろく変わった作品です。

 ぼくは緑色が好きです。この絵は緑色を使って,いろいろないろを混ぜていて,色合いがいい。

「編み物をする女」
 この子はかぜなのに,あみ物をしています。どうしてあんでいるのか,なにをあんでいるのか,少ししりたいけど,この子はあみ物をしているとちゅう,しんどくなかったのか,一番しりたいです。

 この絵の中の女の人は,誰かのことを考えて編物をしているのでしょう。恋人?兄弟?誰のことを考えているのでしょうか。
「キリスト(赤)」 「馬」 「かぶとむし」 「二重像」
「キリスト(赤)」
 パッと見て,すごく怖い絵だと思います。赤と黒なので血のようで激しい痛みを感じます。描かれた男性の表情にも苦しみをたえている感があり,靉光はこの絵を描きながら何を思っていたのでしょうか?
「やせたうま」
 おなかがすいて,うまとは思えないうまです。これいじょううごけないのか心配です。こんな体でどこに行くのか私はしりたいです。心配ごとはもう一つ。そこに行くとちゅう,たおれなかったのでしょうか。
「かぶとむし」
 何匹ものかぶとむしがゆっくり列をつくって歩いているようなすがたがとてもかっこよかった。はく力があってよかった。

 かぶとむしがゆっくりと,みんなそろってむかうさきは,きれいな森。
「二重像」
 二重像の体にはくぎやねじやひもがはりついています。二重像は顔が二重になっているから二重像という名前になりました。この二重像は顔や体がふしぎです。
「花(やまあららぎ)」 「海」 「帽子をかむる自画像」 「自画像(白衣の自画像)」
「あかいはな」
 あかいはながかぜでゆれて,したのあおいはっぱもゆっくりとゆれている。となりのはなもゆれている。

「海」
 この絵は,海にない色まで使われています。なぜ,海のように見えるのでしょうか?
「帽子をかむる自画像」
 この絵は,靉光が自分自身を描いた絵です。目がはっきりと描かれていません。なぜでしょうか?きっといろいろな思いで描いたとおもいます。

 でっかいところが男らしい。かた方の目がにらんでる。
「白衣の自画像」
 この絵は靉光が最後にかいた自画像です。題は白衣だけど服は黄色や青が入っています。目は細く,やさしそうです。
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