応募作品紹介コーナー

平成19年度第2期所蔵作品展 夏休み・子どものためのプログラム
・美術館で自然観察 応募作品紹介コーナー

 第2期所蔵作品展で展示した猪原大華の「虫」(左図)を題材に,作品を募集したところ,たくさんのご応募をいただきました(募集期間7月24日から10月14日までの間に446点)。この作品に描かれた夏の虫たちを見て思い浮かぶ夏のイメージや思い出を「ぬりえ+言葉(詩,川柳,手紙,エッセイ,など自由)」で表現していただきました。絵と言葉がマッチしているもの,題名に味のあるもの,絵がすてきなもの,ジンとくる言葉が添えられたものなど,バラエティーに富んだ作品をお寄せ頂きました。特に,夏を懸命に生きる虫たちの命をいとおしむ内容や,そんな虫たちから元気づけられる内容の作品が多かったように思います。すべての作品をご紹介できないのは残念ですが,応募作品の中から,いろいろなタイプの作品を選んで,ご紹介します。力作をお寄せいただき,ありがとうございました。(※応募作品はデジタル化の過程で色調やタッチに変更が生じる場合があります。ご了承くださるようお願いします。)

 また,第2期所蔵作品展で展示した日本洋画を題材に川柳を募集したところ,47句をお寄せ頂きました。こちらもそれらのうちいくつかをご紹介しますので,お楽しみください。

→猪原大華の「虫」を題材とした「絵+言葉」作品を見る。  →日本洋画を題材にした川柳を読む。

≪猪原大華の「虫」から思い浮かぶ夏のイメージ≫ ※ 作品をマウスでポイントすると,テキストがポップアップします。

夏の日に きらり耀く 子の汗よ 皆,美しき,生命かな 清々しい 秋がくるかもしれん
夏の子(長田一枝さん) 皆 美しき 生命かな(咲さん,16才) 風(フジムラ ヒロコさん,会社員,29才) 秋がくるかもしれん(とくめいさん,ニート,27才)
たからものたくさん 虫にむらがる少年たち。 夜になり,すずしくなれば,なく虫あり 海へたんけん!!
なつ・たから(いけもとまきさん,公務員,27才) 虫にむらがる少年たち(たなかまゆみさん,ニート,27才) 夜になれば(麻生真由さん,小学3年生,9才) 海へたんけん!!(角まりなさん,小学生,9才)
虫も人も仲良し 虫たちの夏休み 夏の虫 キラキラかがやく ようせいだ 秋を感じるひととき
虫も人も仲良し(M.O.さん,主婦,35才) 虫たちの夏休み(学生,15才) 夏の虫(高石美織さん,小学5年生) 秋を感じるひととき(梅田栄さん,主婦)
はなび 日本がよんじゅうどをこえた!!とびだそうとする虫たちのきりょくをなくそうとしているのか!?まけないあついぞ 人生のきろ いつもよりあついなつ 思う様 生きる 小さな世界 地球も生きている 感謝 思いやり
はなび(くらたかれんさん,5才) いつもより あついなつ(さかいまいさん,学生,4年生) 思う様生きる(三木実友さん,フリーター,26才) 夏は原爆の日を思い出します。平和の願いを未来へつなげたい。(菊池美恵子さん,主婦,31才)
UMESHU 僕達は虫。人間から見ればちっぽけな存在だけど・・・。今日も,一生懸命生きています。 夏色に 虫が耀く 季節だね はてしなく広がる青い空 虫達はいつだって自由と人は思う。しかしそれは人間の思いこみにすぎない。虫達は人よりはるかに力がなくても人より一日一日を強く生きている。短い命の中で虫達は強く逞しく生きている。この世で一番強い生物達なのかもしれない。虫達も ぼくらと同じ 生きている。
UMESHU(ジェニファー・シュチュアートさん,24才) 僕達は虫(秋山陽香さん,大野中学校,12才) 夏を感じて(重政幸輝さん,大野中,13才) 生きている(神田未来さん,大野中学校,3年)
昼は蝶 夜はキリギリス 夕暮はトンボ これが夏の風物詩 夏の神秘 鮮やかに飛ぶ物もいるが草の中をかけめぐってひそかに住んでいる物もいる。多種多様。 夏の空 元気な子どもの 宝箱 夏の昆虫 たくさん見つけて 思い出づくり
風情あふれる夏(角田祐里さん,大野中,3年)
夏の神秘(宮中知香恵さん,大野中,2年) 夏の夢(細川達矢さん,大野中学校,2年生) 夏の昆虫なかま(佐々部望さん,大野中学校,2年)
文章を読みたい人はクリックして最下段へ 夏,それは人にとっても動物にとっても暑い季節。でもそれは虫たちも一緒なのかな。暑い季節だけれど夏にしか出会えない虫だっているんだ。また今年も出会えたね。 少年時代 暑中お見舞い申し上げます。今年の夏も暑いですね。この絵は私が今いるところです。ここはひまわりがあたり一面に咲いていて海もとてもきれいです。黄色のじゅうたんを歩きながらそこにいる虫たちにも会いましたよ。長くなりそうなので今日はこのへんで,お体に気をつけて なかなか会えないあなたへ。
虫たちの夏休み(小坂優太さん,大野中学校,13才) 夏という季節(中川奈実さん,大野中学校)

少年時代(高浜可菜子さん,大野中学校,3年)

暑中お見舞い申し上げます。(三好美沙さん,大野中学校,3年)
こおろぎも いつか飛びたい 今日この頃 緑の中の自然 夏の暑い炎天下の中,疲れて全てを投げ出したくなった時に,空を見上げて,足元を見たら,たくましく生きてる虫達に『よし,頑張ろう』って元気をもらった。 虫達の楽園
蟲の夢(堀野允嗣さん,大野中,3年) みどり(片岡愛さん,大野中学校,3年)

よしっ!!(佐々木彩圭さん,大野中学校,2年)

虫達の楽園(西山晴奈さん,2年)
この夏が勝負 僕達の なやみについて 語り合おう シャボンダマの中にいる虫 水のそば 虫たちとおる 道なんだ
(杉山咲季さん,中学校,3年) 虫たちの会議(佐方望恵さん,大野中学校,2年) シャボン玉の中にいる虫(八山知扶さん,安登小学校,3年) 川のそばの道(川本奈々さん,安登小学校,3年生)
あかいはな とびまわるぼくと おなじいろ。はなのうえ とびまわるぼくも いいきもち。 山 虫の世界 のぞいて見たら きれいだね のはらでね 虫といっしょに かくれんぼ
花の中の虫たち(金本り央さん,安登小学校,3年) 山(眞田凌介さん,安登小学校,3年生) 大きな世界(藤東音夢さん,安登小学校,6年) のはらでね(佐々木結衣さん,安登小学校,6年)
大空を 見上げてみれば 虫たくさん いろいろな所に小さい虫たち見つけたよ。みんなでそっと大事に守ろうね。 むしがのはらであそんでいる なつやすみ おもいでいっぱい あったよね
見上げてみれば(長井寧々さん,安登小学校,6年) 小さな虫たち(岡本美華さん,安登小学校,6年) むしがのはらであそんでいるよ(みやけまみさん,安登小学校,2年) 虫たちしゅうごう(小はまりょうへいさん,安登小学校,2年)
おはなばたけに虫いっぱい くさの上 ばったがはねる わたしものった。 なつのそら いいきもちだよ とびまわる みんなであそぼう。
虫たちうんどう会(竹田まなさん,安登小学校,2年) わたしのゆめがかなったよ。(山おかももこさん,安登小学校) いろんな虫たち(和田森ひかるさん,安登小学校,3年生) みんなであそぼう(わたなべあかねさん)
≪虫達の夏休み≫に書かれている文章→作品に戻る
日記 今日久しぶりに空から下を見ていると,ひまわりの花がたくさん咲いていました。「やっと夏がきたか」と思い,うれしくなりました。今回の夏休みはとても充実したものにしたいです。 チョウ作
日記 夏が来ると,地面がとてもあつくなるから,立ってられないので,久しぶりに思いきりジャンプしてみたら,とても気持ちよかった。 バッタ作
詩 僕たちは 体はとても小さいが,人間と同じ,小さな命 トンボ作

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≪第2期所蔵作品展の日本洋画の作品を見て思い浮かんだ川柳≫

 みなさんなら,どんな川柳が思い浮かびますか? 第2期所蔵作品展(7月24日~10月14日)の日本洋画部門では,「生誕100年 靉光展 関連小特集」として,これらの作品を含む36点の作品を展示しました。

「綱島氏の像」
檜山美雄,昭和3年制作

いかつい感じの男性がテーブルに
頬杖をついて前方を見つめている姿を
描いた油絵です。

愛のない
この世の中を
どう変える
(近藤貴大さん,17才,愛知県)
「佛・伊風景小スケッチ」
小林千古,明治33~34年頃制作

あこがれる
あの美しい
紅の城
(木村明沙加さん,13才,三次市)
さて今夜
何を作って
食べようか…
(福島美由さん,25才,広島市)
青空と
町を飾る
赤い屋根
(清水池紋佳さん,13才,広島市)
絵になって
白菜びっくり
冬の空
(池田晴枝さん,56才,山口県)
「静物」
橋本千代,昭和10年制作
机の上のみずみずしい5つの白菜と
2つのピーマンを描いた油絵です。
かっこいい
鏡の前で
つぶやいた
(14才,西条町)
「自画像」山路商,昭和17年制作
はくさいに
感動したよ
おいしそう
(河合洋二さん,12才,北広島町)
水の中
僕はこれでも
イケメンよ
(木全真夕奈さん,14才,広島市)
「樹間山村」
北川実,昭和16年制作
山村の農作業を背景に木陰で
腰を下ろしている男性を描いた油絵です。
「T型定規のある静物」
山路商,昭和7年制作

「石割」南薫造,明治44年制作
「自画像」檜山武夫,制作年不詳
根をはって
負けずにつよく
生きぬくぞ
(はまちゃん,68才,呉市)
見てないで
手伝ってよね
かたずけを
暑い中
汗といっしょに
塩づくり
(主婦さん,39才)
おれはなぁ
好きなように
生きてんだ
(藤解宗己さん,12才,安芸郡)
「さかな(悲哀)」寺田政明,昭和18年制作
S ROSE」など
菅井汲,平成2・4年制作
菅井汲のイニシャルSを2つつなげた形を
カラフルに彩った版画の作品です。
「里の花売りの母子」
神田周三,昭和6年制作

「犬とかたつむり」山路商,昭和12年
あらなわは
いやよと目をむく
干物かな
(北島さん,52才,福岡市)
にょろにょろへびが
あそんでる
(おだ遼子さん,6才,尾道市)
お供えの
花をむしろで
エコですね
(ハラマユミさん,広島市)
かたつむり
巨人に見られて
にげてゆく
(倉田怜於さん,9才)
「麦刈り」南薫造,昭和22年制作
「屠殺場」井上長三郎,昭和11年制作
「車庫近く」松本竣介,昭和17年制作
「ロンドン河畔」南薫造,明治41年制作
七色の
かがやく麦の
オーラかな
(森岡麗子さん,55才,広島市)
絵をみると
肉がくえなく
なっちゃうよ
(金藤早紀さん,12才,岡山県)
でんせんが
たくさんあるよ
やまのうえ
(甲村穂奈美さん,13才,広島市)
秋なのに
彼女いないぜ
がんばるぜ
(福澤拓馬さん,17才,愛知県)
※ 著作権上の事情により,掲載できない作品画像があることをお詫びします。


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